袴田巖さんを追ったドキュメンタリー映画「拳と祈り」の監督 笠井千晶さん 会見 2024.10.15
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- Опубликовано: 3 дек 2024
- ※ゲストの希望により映画のダイジェスト版は配信映像から外しています。
1966年に静岡県で発生した強盗殺人事件(袴田事件)で、死刑確定後に釈放され、先月26日にやり直しの裁判(再審)で無罪判決がでた袴田巖さん(88歳)。その半生をたどるドキュメンタリー映画「拳と祈り ―袴田巖の生涯―」が10月19日から公開されるのを前に、監督でジャーナリストの笠井千晶さんが登壇した。
笠井さんは新卒で入社した静岡放送で報道記者をしていた2002年に袴田ひで子さんと出会い、撮影を始めた。同社を退社してからも今に至る22年にわたりひで子さん、巖さんを撮影してきた。
会見では、取材をはじめたきっかけや第2次再審請求が認められ2014年3月に拘置所から出てきた日に巖さんとひで子さんとともに過ごしながら感じたことなどを話した。
報道の在り方についての質問に対して「事件当時は今の人権感覚からでは考えられないような、袴田さんを犯人視するひどい報道がされた。その後、停滞したが、再審が開始され報道が過熱した。全体としてみると、真実は何かというよりもその時々の流れだったように思う」とした上で「真実は何かを見定め地道に報道する記者が増えてほしい」と述べた。
会見では映画のダイジェスト版も紹介した。
司会 井田香奈子 日本記者クラブ企画委員(朝日新聞社)